一般社団法人 綾部青年会議所 2023年度 理事長所信
理事長 片岡 英晃
2023年度 スローガン
Be Proud ~誇りを胸に踏み出そう~
【はじめに】
一人ひとりが行動に自信を持ち、組織として共に運動・活動を展開していけばふるさとにより良い変化をもたらす。ひいては、その結果が私たちに誇りを与えてくれる。この循環が 組織をより良いものに成長させると確信しています。
一般社団法人綾部青年会議所は、1957年1月に創立、1961年9月に全国で207 番目の青年会議所として認承され、先輩諸兄姉は、青年としての英知と勇気と情熱を持って このまちをより良くするにはどうすべきかを考え行動し、歴史と伝統を紡いでこられました。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻、気候変動を原因とした自然災害の大規模化、新型コロ ナウイルス感染症、少子高齢化や人口減少など、私たちを取り巻く状況は、先行きが不透明 な状況にあります。そのような中でも、新型コロナウイルス感染症の感染対策を行うために、これまでなかなか進まなかったデジタル化が一気に促進され、今では、ウェブ会議も当たり 前となってきました。ウィズコロナ、アフターコロナの言葉にあるように、これまでの考え 方にとらわれず、これからの時代に必要な生活様式を考える大きな転換点を迎えています。 このような状況の中で、私たちは、綾部市市民憲章にもある、自然と人間が真に調和した新 しい田園都市の実現、ひいては、明るい豊かな社会の実現に向けて邁進していかなければなりません。
そのためには、何が必要か。組織やふるさとに対して、誇りを持つことです。誇りを持つ ためには、組織の運動・活動に対しての自信が重要です。私たちは、改めて組織について考え、知り、行動を起こしていかねばなりません。綾部青年会議所のこれまでの歴史と伝統を 重んじる一方で、新たな時代への対応を図っていく。創立65周年・認承60周年に策定し た中期ビジョンにも示したクレドXにも掲げる組織変革を着実に実行し、この組織に対する 誇りを持たなければなりません。そして、組織やふるさとに誇りを持ったとき、私たちは、より活発に組織のため、そして、大切なふるさとのため、情熱を注ぐことができます。
綾部青年会議所は、これまでの長きにわたる歴史のなかで、先輩諸兄姉が脈々と受け継い でこられた熱い想いを確実に継承し、会員拡大と会員開発を軸として、組織変革を進めながら、メンバー一人ひとりが誇りを持ち、明るい豊かな社会の実現に向けて運動・活動を展開 してまいります。
【誇りを持てる組織へとするために】
◇組織変革
青年会議所の運動・活動は、会員同士が議論を深め実施されており、効率的かつ生産性の 高い会議の運営が求められています。その一方で、オンラインなど新たなツールの導入によ り、効率的な会議運営は進みつつあるものの、組織内のルールの徹底が出来ていないといった課題もあります。中期ビジョンにも、多様性を認め、すべての人が包摂される組織と掲げ ているように、誰もが活動しやすい組織へと変革をしていかなければなりません。そのためにも、組織内のルール及び事前準備を徹底することで、効率的かつ生産性の高い会議を運営 してまいります。
◇情報発信
私たちはこのまちを良くしたいとの熱い想いを持って運動・活動を展開しており、市民の皆様をはじめ、多くの方々に共感を持ってもらうことで、その効果は大きくなっていきます。 しかし、インターネットやSNSの発達により、世の中には情報が溢れています。これまで の情報発信の取り組みを継承しつつ多様なツールを活用し、受け手目線に立ってより共感を 得られる内容を意識した情報発信に取り組んでまいります。
【誇りを持てるふるさとへとするために】
◇まちづくり
綾部市の直面する課題は、過疎高齢化、少子化、人口減少、自然災害、物価高騰など様々 あります。まずは、地域に活気を取り戻すために、地域のために活動できる人材を増やさな ければなりません。そのためには、関係人口の創出と定住を促進するUIターンが必要です。 これまで綾部青年会議所では、2年間にわたり、アンケート調査やプラットフォームの形成 など、UIターンの促進に取り組んできました。関係人口の創出とUIターンを促進するた めには、一つには、綾部出身者がふるさと綾部に対して誇りを持ってもらえること。二つに は、田舎暮らしにあこがれを持つ方が興味・関心を持つような企画や情報の発信が大切です。 多くの方が綾部のまちづくりに関わっていただくことで、地域の活力となり、より魅力的な まちへと変化すると考えています。そのためにも、地域社会のつながりを認識し、ふるさと 綾部の魅力を発信できる体制の構築に取り組んでまいります。
◇ひとづくり
持続可能なまちを作っていくためには、ひとづくりが大切です。その中でも、次の世代を担っていく青少年育成は、まちの将来を考えた時、必須です。綾部の子ども達は、就学や就 職のために、高校卒業のタイミングで綾部を離れてしまいます。大人になって、再び綾部に 帰って来たいと思ってもらうためには、少年時代の楽しかった体験、思い出が必要です。そ のためにも、子ども達が地域の中で、郷土愛を育めるような青少年事業に取り組んでまいります。
【誇りを共有する会員のために】
◇会員拡大
綾部青年会議所は、市民アンケートや丹の国まつりの実施、市民憲章の制定など、綾部の まちづくりに対して大きく貢献してきました。これからのまちづくりに無くてはならない組織にしていくためには、価値観が多様化する中、共に活動していただける方々をメンバーに 迎え、組織力を高めなければなりません。まずは、メンバーが青年会議所に対する理解を深 め、誇りを醸成する必要があります。その上で、青年会議所の理念に共感していただける方々 と共に活動が出来るよう、メンバー一丸となった会員拡大に取り組んでいきます。
◇会員開発
これからも地域から必要とされる組織となるためには、人材の育成が重要です。そのためにも、一つ目には、これまでの歩み等を学ぶ場を設け組織を深く理解したうえで、組織に誇 りが持てる機会の提供を行います。二つ目には、地域のリーダーとして、組織をまとめる力 や新たな発想を生み出す能力の向上に取り組みます。地域に対して誇りを持ち、影響を与え る活動ができる人材へと成長していく会員開発に力を入れてまいります。
【むすびに】
青年会議所で活動できる期間は20歳から40歳と決められています。この限られた期間の中で、その一瞬に全力投球することにより、自身の成長や仲間との信頼関係が構築され、 活動や組織に対して自信が付き誇りを持つことで、地域に対しても影響を与える運動・活動 を展開することが出来ます。
これまで、先輩方が築いてこられた歴史と伝統をしっかりと引き継ぎ、今の時代に合った 手法を取り入れながら、青年会議所の三信条である、「修練」「奉仕」「友情」が体現できるよ う取り組みを進めてまいります。しかし、その一方で、過度な修練が一方的な苦行となるこ とがないよう、主要事業に全力投球が出来るよう年間スケジュールの見直しなどにも取り組 みながら、メンバーが組織やふるさとに誇りを持ち、情熱的に行動を起こすことで、「明るい 豊かな社会」の実現に向かって素晴らしい運動・活動が展開できる一年になることをお誓い 申し上げます。
基本方針
1.メンバー一丸となった会員拡大
2.メンバーが誇りを持てる組織への変革
3.ふるさとの魅力を高める社会開発
4.地域で活躍できるリーダーとなるための会員開発