2024年度 理事長所信

第63代 理事長 上畑 隆昭

2024年度スローガン

 

・はじめに

 一般社団法人綾部青年会議所は、創立以来時代の変化に対応し、その時々で、先輩諸兄姉は知恵を絞り挑戦と成長を繰り返してこられました。そして今、私たちも歩みを止めることなく、目的を見失わず万里一空の思いで運動・活動を展開していくことで、日々変化する時代において、綾部青年会議所が100年続く組織へ、さらに輝く地域の未来へとつながっていくと確信しております。

 

 青年会議所は、成長のきっかけを与えてくれる場所です。私たちは目の前の機会を一つひとつ活かし、仲間と共に本気で向き合うことで必ず成長があります。そして、私たちの故郷、社業、家族を幸福に導くためには、青年会議所が先導する組織を目指さなければいけません。

 しかし今、国際情勢の悪化、自然災害、少子高齢化など、様々な不安が拡大し続け、これまでの常識が通用しなくなる時代へと変化しています。技術の進化や利便性の向上は良いことでありますが、その一方で、本来あるべき様々な機会が変化し、希薄化に拍車がかかることで、無関心がより一層進んでしまう可能性があります。この様な時だからこそ私たちが「明るい豊かな社会の実現」の起点とならなくてはいけません。

 そのためには、メンバー一人ひとりが目的を明確に理解し、納得して運動・活動できる環境を整え、時代にあった仕組みへアップデートを図ることが重要です。創立65周年認承60周年にて策定した中期ビジョンに向け、綾部青年会議所は100年続く組織へと、より良く発展しなければなりません。さらに、伝統や過去の実績、経験や慣習があり、その価値を損なわずに、今の時代に即した魅力的な組織として輝かせることが必要です。そうすれば、その魅力は、市民へと伝わり共感され、大きな運動へと発展させることができます。また、なぜ青年会議所活動をしているのかをメンバーが自分自身に問い、自分と青年会議所活動のつながりを理解することによって、青年会議所から得られる発展と成長の機会に貪欲になります。そして、私たちの活動に理解を示し支えてくれている仲間や家族へ感謝をするとともに、思いやりの心をもち身近なひとの笑顔を守ることが大切です。

 私たちが「明るい豊かな社会の実現」に向けた変革の起点となるために、「万里一空」目的を見失わず、私たちが率先して行動し、まちに運動を巻き起こすことで、柔軟で前向きな思考で明るい豊かな地域の創造に向けて運動・活動を展開してまいります。

 

 

 

・組織改革

 仕事・家庭・その他諸団体での活動など時間の限られたなかで、運動・活動を展開するにはバランスをとるために様々な改革が求められています。しかし、楽をするための改革では本末転倒です。青年会議所の本質を踏まえ、会議の効率化や、失敗を恐れずチャレンジできる環境をつくることで、メンバーの意識向上や地域に影響力のある事業構築ができると考えます。

 このような組織運営がなされてこそ、2021年に掲げた中期ビジョンでもある多様性を認め、すべての人が包括される組織となり、時代に合わせた、柔軟かつ強靭な組織へと成長していくよう取り組んでまいります。

 

・情報発信

 想いを込めた事業は、最大級の波及効果で実施したいものです。そのためにも戦略的な広報の実施が必要です。事業の魅力を余すところなく伝えるために、どこに焦点を当て、いつ、誰に、何を、どのようにして届けるのかといった戦略性をもって取り組む必要があります。使用目的や対象者を明確にし、情報発信ツールを活用します。

 また、在籍年数が浅い会員が多数を占めております。対外だけではなく対内に向けた広報や情報の開示を強化することで、組織の理解を深めると同時に活動の意欲向上を図ることで、対内外ともに組織ブランディングに取り組んでまいります。

 

・まちづくり

 私たちが暮らす綾部市においても少子高齢化など様々な課題を抱えており、世代構成の変化や生活様式の変容等によって、特に若い世代のつながりの希薄化や、まちの課題において無関心な社会になってきているのではないでしょうか。そのためには、若者を巻き込み綾部のために変化を起こせる同志や、一人でも多くの市民と新しい未来を共に創りあげることで、より活気に溢れた魅力あるまちづくりができると考えています。

 そのためには、18歳~40歳で構成される私たち青年会議所がリーダーとなり、同世代の力と思いを結集させ綾部に変化を起こします。私たちだけが多くの量力を使って地域のために事業を行っても、市民の共感が得られなければ意味がありません。地域の若者と一緒に、今の地域の課題や状況を的確に捉えた事業構築をすることで、新しい未来を共に創りあげることができ、活気に溢れた魅力ある事業を展開してまいります。

 

・ひとづくり

 少子高齢化、人口流出といった社会課題において政府が「次元の異なる少子化対策」を政策に掲げる現在、青少年育成は綾部市においても何よりも優先事項ではないでしょうか。

 生まれ育った地域での思い出は必ず記憶の中に残り、独自のアイデンティティを形成する原体験となり、地域の外に羽ばたいたとしても心の拠り所となります。そのためにも、子供たちの成長を懐深く見守る大人達を増やし、未来を担う子供たちが郷土愛を育めるよう取り組んでまいります。

 

・会員開発

 入会年度の浅いメンバーが多い現状があり、先ずはメンバーの成長する機会を与え青年会議所の理念に共感していただき、メンバーの資質を向上し能力を引き出す機会を提供することが、メンバーの成長につながり魅力を最大化することにつながると考えます。

 そのためには、修練・友情・奉仕の三信条はもちろん、理念・目的・目指すべき姿を理解し、深める必要があります。「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する。」青年会議所を存分に使って成長した姿は、周囲から魅力的で憧れられる存在となり、個人としても組織としても影響力のある存在となるよう取り組んでまいります。

 

・会員拡大

 40歳で卒業を迎える青年会議所では、組織を持続し運動を継続していくために常に新入会員を迎え入れていくことが必要であることは間違いありません。新たな会員を増やすためには、私たちの魅力を伝えなければなりません。魅力を伝えるためには知る必要があります。青年会議所とは何なのかを自らの言葉で語り行動することが長期視点で必要な会員拡大の手法だと思います。

 青年会議所の理念や存在意義を共有したメンバーが主体的に運動・活動を実践していくことで、自然と人が集まる組織となり、持続可能な拡大運動に取り組んでまいります。

 

 

・むすびに

 青年会議所は自主運営の団体であり、組織の在り方や向かうべき方向性も含めて、私たち自身で選択することができます。定款や諸規則など私たち自身の決断で変えていくことも可能です。時代が変化するなかで、どのような組織の在り方が望まれるのか、またどのような組織が運動を最も効果的に起こすことができるのかというのは大きく異なってきます。私たちは、慣習や前例に囚われることなく、最も時代に即した組織に変わっていく必要があります。こんな時代だからこそ、変化を恐れず自分らしさを忘れずに、互いに手を取り合い、結束し、楽しみながら運動・活動を展開してまいります。

 

 

基本方針

1.身近な人に誇れる組織への変革


2.市民を巻き込んだ社会開発

3.まちに好影響を与えられる人財になるための会員開発

4.未来を見据えた会員拡大